数値で判断する主な検査と正常値
出典 小学館「ホームメディカル安心ガイド」
| 検査項目及び正常値 | 解説 | ||
| 身 体 計 測 |
・肥満度(実測体重−標準体重)÷標準体重×100% −10%〜+10% |
肥満度が高くなると成人病の原因となる。(やせすぎの場合:消化器系、代謝、内分泌系の病気) | |
| 循 環 器 |
・血圧(BP) 〈最高)139〜101mmHg(最低)89〜61mmHg |
・高血圧は、心臓病、脳出血などの成人病の原因となる。 高血圧:最高血圧160mmHg以上 最低血圧99mmHg以上 | |
| ・心電図 |
・発生する電流の変化で心臓の動きを調べる (不整脈、狭心症、高血圧症、動脈硬化症など) | ||
| ・胸部X線 | ・心臓の大きさや形をチェック(心肥大など) | ||
| 肺 機 能 検査 |
・胸部X線 | ・病巣を映し出す。(肺炎、肺結核、肺ガンなど) | |
| ・喀たん細胞診 | ・タンの中の細菌や細胞で感染病や癌などを調べる | ||
| ・肺活量(VC) (男 3500cc,女 2500cc) |
・慢性呼吸器病の判定(肺気腫、気管支喘息など) | ||
| 胃 腸 の 検査 |
・消化管X線(上・下部) | ・[上部]十二指腸までをバリウムで造影し、X線撮影 (消化器の潰瘍、ガン、ポリープなど) ・[下部]肛門からバリウムをいれ大腸内の造影、X線撮影 (大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、大腸がんなど) | |
| ・便潜血反応 陰性(−) | 便中の血から病気を診断、(消化管の潰瘍、ガン、痔など) | ||
| 血 液 一 般 検査 |
・血液型 |
・輸血や出産時の副作用、流産が起こらないように判定 | |
| ・赤血球数(RBC) 〈男〉400万〜500万個/mm3 〈女〉350万〜450万個/mm3 |
・(高値:多血症、低値:貧血) | ||
| ・ヘモグロビン(血色素)(Hb) 〈男〉13〜17g/dl (女)12〜15g/dl |
・異常値で貧血の種類を区別。 (低色素性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血、白血病、ガンなど) | ||
| ・ヘマトクリット(Ht) 〈男〉39〜50% 〈女〉36〜45% 赤血球恒数 ○平均赤血球容積(MCV)83〜93um3 ○平均赤血球血色素量(MCH)27〜32pg ○平均赤血球血色素濃度(MCHC)32〜36% |
・貧血を判定 (赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット値の3つの検査の数値を組み合わせ、 一定の数式で算出) | ||
| 血 液 一 般 検査 |
・白血球数(WBC)4000〜9000個/mm3 | ・白血球の数で感染病や白血病を診断 (細菌感染病、白血病、腎不全、心筋梗塞など) | |
| ・血液像 [好中球(N)]40〜60% [好酸球(E)]1〜5% [好塩基球(B)]0〜1% [単球(M)]4〜10% [リンパ球(L)]30〜45% |
・白血球分画の増減で病気を診断 (感染病、白血病、再生不良性貧血、免疫不全など) | ||
| ・血小板数(PL)20万〜40万個/mm3 | ・血小板の数から、止血機能を調べる | ||
| ・赤沈[血沈](BSR.ESR) [1時間値]〈男)1〜10mm〈女〉2〜15mm |
・赤血球の沈降速度で病気をふるいわける。 (感染病、血液、癌、消化器などの病気) | ||
| 腎 機 能 検査 |
○ 尿 検査 |
・尿蛋白 [定性]陰性(-)[定量]1日100mg以下 |
・たん白量で腎臓や尿路の以上を判定。 (腎炎、尿路感染症など) |
| ・尿潜血反応 陰性(−) | ・尿中の赤血球から尿路の異常を診断(炎症、腫瘍など) | ||
| ・尿沈査 [赤血球(RBC)] 1個以上(1視野) [白血球(WBC)] 3個以上(1視野) [上皮細胞] 少数(1視野) [結晶成分] 少量(1視野) [円柱細胞] 陰性(-) [細菌] 陰性(-) |
・尿の沈殿物を顕微鏡でみる。 (尿路結石、尿路腫瘍、尿路感染症、糸球体腎炎など) | ||
| ・尿量 1日500ml〜2000ml |
・尿量から腎機能の障害を探る | ||
| ・尿比重(GS) 1,020〜1,025 | ・尿の濃さから腎機能の障害を探る | ||
| ○ 血 液 生 化 学 検査 |
・尿素窒素(BUN) 8〜20mg/dl | ・機能障害があるときは、高値 | |
| ・クレアチニン(CRNN) 〈男〉0,8〜1,2mg/dl 〈女〉0.5〜1,0mg/dl |
・値が高いほど、腎臓の障害が大きい | ||
| ・クレアチニン・クリアランス(CCR) 100±30ml/分 | ・尿、血清クレアチニン値で腎障害を診断 | ||
| 肝 機 能 検査 |
血 液 生 化 学 検査 |
・GOT 5〜35KU/ml GOT 5〜25KU/ml |
・肝臓の異常に反応する酵素 (急、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変など) |
| ・LDH(乳酸脱水素酵素) 250〜350IU/l 150〜400ロブレスキー単位 |
・5種類の酵素群の出所から様々な臓器の病気を判定 | ||
| ・LAP(ロイシンアミンペプチターゼ) 200単位以下(ゴールドバーグ・ルーテンブルグ法) 30〜80IU/l(LPNA法) |
・肝・胆道の病気を診断する手がかり | ||
| ・γ‐GTP 40単位以下 | ・アルコールによる肝障害など | ||
| ・コリンエステラーゼ(ChE) 0,6〜1,2△ph(フェノールレッド法) 1900〜3800IU/l(ブチリルチオコリン法) 1100〜1900IU/l(ベンゾイルコリン法) |
・高値:ネフローゼ症候群など 低値:肝臓障害など | ||
| ・総ビリルビン(T-BiL) 0,2〜1.2mg/dl |
・横断の種類を診断する決め手(急・慢性肝炎など) | ||
| ・血清総たん白(TP) 6.5〜8.0/dl |
・臓器障害を探る(高値:脱水症、肝硬変など 低値:妊娠、急性肝炎など) | ||
| ・A/G比(アルブミン/グロブリン比) 1,1〜2,0 | ・比率で肝臓や肝血管系を診断 | ||
| ・アルブミン(Alb) 3.8〜5,1g/dl | ・比率で肝臓や肝血管系を診断 | ||
| ・膠質反応 *TTT(チモール混濁試験)0〜5ケンケル単位 *ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)2〜14ケンケル単位 |
・血清たん白の沈殿量で肝臓をチェック (TTT:急・慢性肝炎、肝硬変、高脂血症、膠原病など) (ZTT:急・慢性肝炎、肝硬変、肝ガンなど) | ||
| ・ALP〔AL-p〕(アルカリフォスターゼ) 0.8〜2.9KA単位(ベッシー・ローリー法) 3〜10KA単位(キンド・キング法)など |
・胆汁の流出経路や骨の異常を探る (高値:肝・胆道の病気、骨軟化症など) | ||
| 糖 尿 病 の 検査 |
・尿糖 〔定性〕陰性(−) 〔定量〕1日1g以下 |
糖尿病診断の第一歩となる検査 | |
| ・血糖(BS) 〔空腹時〕 70〜100mg/dl 〔食後1時間値〕140mg/dl以下 |
糖尿病診断の決め手 | ||
| ・ぶどう糖負荷試験(OGTT)(75g経口負荷) 〔空腹時血糖値〕110mg/dl未満 〔1時間後値〕160ml/dl未満 〔2時間後値〕120mg/dl未満 |
糖尿病診断の決め手。糖尿病を見逃さない。 *空腹時140mg/dl以上、または、2時間後200mg/dl以上になったら 糖尿病 | ||